【静かな昇進とは】出世したくないのに係長に?ゆとり世代が語る「静かな退職」との向き合い方

仕事・キャリア

「静かな退職」してたつもりが「静かな昇進」しちゃってた件

就職してから10数年。あっという間に気づけばもうアラフォー。
平成どころか21世紀生まれの若手すらいて、すっかりベテラン扱い。

「まだ若手のつもりだったのに、いつの間にかいろいろ背負っちゃったな……」
そんな気持ちで日々を過ごしている30代・40代の方、多いのではないでしょうか。

このブログを書いている私こと「雪だるま係長」は、まさにその一人です。いわゆる「ゆとり第一世代」の雪深い地方で働く30代後半のサラリーマンです。ここ最近は「静かな退職」スタンスでやってきたつもりが、最近なぜか係長に。なのに給料は変わらず……もしかしてこれって「静かな昇進」では!?という思うこの頃。

今回は、出世レースから降りたつもりが意図せず中間管理職になってしまった私のキャリア遍歴を振り返りながら、「静かな退職」「静かな昇進」の現実について、ざっくりお話しします。「こんな人でも部下持てるんだ」と皆さんに自信を持ってもらえれば。

静かな退職、静かな昇進とは?今注目のキーワードを解説

まず、今回のテーマである「静かな退職」と「静かな昇進」について簡単に解説します。

静かな退職とは

静かな退職(Quiet Quitting)とは、実際に会社を辞めるわけではなく、必要最低限の仕事だけをこなし、それ以上の努力や残業をしないという働き方のことです。

アメリカで2022年頃から若い世代を中心に広まり、日本でも「必要以上に頑張らない」「仕事とプライベートのバランスを重視する」というスタンスとして注目されています。私もこのままでいたかったですw

静かな昇進とは

一方、静かな昇進(Quiet Promotion)とは、正式な昇進や昇給を伴わないまま、より重い責任や業務量を押し付けられる状況を指します。

肩書きは変わらないのに仕事だけ増える、または形式的な昇進はあっても待遇が伴わないケースなど、ミドル世代を中心に「これって昇進なの?」と疑問を感じる人が増えています。

私の場合は、完全に「静かな退職」モードで働いていたつもりが、突然係長という肩書きを与えられた、いわば「望まぬ静かな昇進」をしてしまいました。


2008年 リーマンショックを回避した就職活動の選択

2008年、当時東京で大学生をしていた私は、周りに流されるように就活について考え始めます。東京で就職するか、地元に戻るか。一発勝負のベンチャー企業か、安定志向か。

そんな時、子供のころに、いとこの姉ちゃんに言われた言葉を思い出しました。

「あんたみたいに勉強できて、特にやりたいことないんだったら、大きいとこ入って安定しなよ」

この言葉を胸に、なんとなく就活準備を始めた矢先、あのリーマンショックが発生します。

この言葉を胸になんとなく就職活動を始めた矢先、あのリーマンショックが発生。それまで「売り手市場」気味だった就職市場は一変します。同期たちは一気に就活の厳しさに直面しはじめました。

しかし私は地元にUターンしての就職を考えていたため、東京ほどライバルも手ごわくなく、比較的安定した職場から内定をもらうことができました。

【若手時代】しくじりまくりで出世欲ゼロ=静かな退職の始まり

2010年春、はれて地元に戻った私は社会人生活をスタートさせます。

そんな一年目のある日、同期でも特にキャリア志向の強かった女子から「雪だるま(私)はさあ、出世する気あんの?」と聞かれました。

私は正直に「どっちでもいいや」と答えて「そんな奴は絶対登用されないよ」とあきれられる始末。当時は出世欲ゼロ。結婚願望もなし。今思えば、すでに「静かな退職」的なマインドセットだったのかもしれません。

そのうえマイペースすぎる性格もあってか、数々の事件を起こし、先輩方や、時には後輩からもお叱りを頂戴してしまいました。今回は私のやらかしから2つご紹介します。

やらかしその①後輩のハンコのみでパンフレット発注

10年ほど前のこと、パンフレットを作ることになった私は、前年度の先輩が残してくれた原稿データを基にして記載内容を時点修正して、なんとか内容を完成させました。

ここまでは良かったのですが、本来であれば上司の決裁を取ってから印刷業者に発注する必要がありました。当たり前のことですよね。

ただ、その時の上司が、今でいうマイクロマネジメントの権化のような人で、ちょっとした文書を直すだけでも延々30分ぐらいかけるので、これじゃ間に合わん!とばかりに、当時2年目だった後輩一人からハンコをもらったところで、そのまま印刷会社に出すという暴挙に。

幸運にも印刷の内容自体は合っていたので大事故にはなりませんでしたが、時間のかかる上司なのは織り込んで仕事をしようね、と今の私なら指導すると思います。

やらかし事件簿その②古い機材の存在を忘れる

事件簿①とほぼ同時期の話。10年ぶりに職場で使う機材を更新することになり、規模も大きく私一人では荷が重いということで、上司も含めて様々な方のサポートを受けつつ業務を進めていました。

ところが、「新しい機材」の方に気を取られすぎて、古い機材をどう処分するかをすっかり忘れていたのです。

結果として、役目を終えた古い機材は倉庫の片隅に放置され、私が部署移動後に、後任者の後輩をがっつり巻き込んでしまうことになりました。

この件は、後に飲みの席で後輩たちからすごく怒られました。後輩から怒られる先輩なんて、私ぐらいじゃないでしょうか。

【結婚で価値観転換】本格的な「静かな退職」モードへ

もともと結婚願望はゼロでしたが、ひょんなことからいいご縁に恵まれ、奥さんと結婚したのが2018年。このあたりで完全に価値観を書き換えられました。

それまで「やる気ないなりに残業して、友人と飲みに行き、帰ったらド深夜」みたいな自由な生活してましたが、さすがに結婚すると仕事を切り上げて、奥さんの待つ家に早く帰りたいと思うようになりました。

一方で、仕事にこだわりを持つ細かいタイプの同僚とはますますそりが合わなくなりました。同僚との対立が深まるにつれ、仕事のミスも増えていきました。そんな最中、妻に第一子妊娠が判明。その事情を汲んでか、組織も私に比較的仕事量のすくない職場への異動を命じました。

そのタイミングで、私は完全にいわゆる「静かな退職」方向へのシフトを決めました。

  • 積極的に出世を狙わない
  • 「最低限」責任を果たす
  • その代わり、家庭や自分の時間を優先する

要するに、「どーせ役職なんかつかないし(フラグ)無理して燃え尽きるくらいなら、長くゆるく働き続けたい」というスタンスです。かないし無理して燃え尽きるくらいなら、長くゆるく働き続けたい」というスタンスです。


【コロナ禍】静かな退職スタンスを貫いた数年間

第1子が生まれ、生活はさらに大きく変わりました。夜泣きで眠れない、奥さんとのコミュニケーションがうまく取れない。その年の春からのんびりした部署へと異動になったとはいえ、夜泣きで夜眠れないわけですから、「家庭を優先したい」という気持ちはますます強くなります。

そんなタイミングで訪れたのがコロナ禍。当時部署によっては激務だった人も多かったようですが、私の部署はむしろ仕事はストップ状態。その状況を生かして、

  • 在宅や時差出勤を活用しつつ
  • ルーティン多めの仕事を淡々とこなし
  • 家庭との両立をそれなりにキープ

という、ある意味「理想的な静かな退職モード」を数年間継続していました。「このまま定年までこのテンションで行けたらいいな」正直、そんな甘いことを思っていた時期もあります。


【第2子誕生】完全なる「静かな退職」を決意…のはずが

めでたいことに去年2024年には第2子が誕生。

奥さんが専業主婦だったことや、義実家が近くて、子供たちを見てもらえたこともあって育児の負担自体はそこまでじゃなかったのですが、それでも上の子の行事・習い事、下の子の夜泣き・通院、家の中は常にバタバタ。

仕事に全力投球する余裕は、ますますなくなりました。「もう完全に、静かな退職一直線でいいや」心の中ではほぼ、そう腹を括っていたと思います。

ところが——。


【今年の春】突如訪れた「静かな昇進」=給料据え置きで責任と部下を持つことに

そんな「静かな退職宣言」をしていた(つもりの)私に、ある春、突然やってきたのが係長職への異動内示です。

正直な感想は、「え、自分でいいの?いやいや、もっと適任いません?」でした。

決して「猛烈にがんばって勝ち取ったポスト」というわけじゃなくて「いろいろな事情の結果、気づいたらそこに座っていた」という表現のほうが近いかもしれません。

これこそが、まさに「静かな昇進」。望んでもいないのに、責任だけが増える状況です。そして給料は据え置き。

ただ、いざ係長になってみると、上と下の板挟み感、実務とマネジメントの両立、若手のフォローと上司への説明など、「ああ、これが中間管理職か…」と実感する場面が一気に増えました。


静かな退職は「責任放棄」ではない:ゆるキャリアの本当の意味

ここまで読むと、「結局、出世したくないと言いながら出世した人の自慢話なのでは?」と思われるかもしれませんが、そういうつもりはまったくありません。

むしろ私は、出世レースから早めに降りたつもりだった、でも現実には完全には降りきれなかった、家庭を優先したい気持ちと仕事上の責任の間で今も揺れている、そんな中途半端な位置にいる人間です。

ただ一つ思うのは、「静かな退職=仕事をテキトーにやる」ではないということです。

  • 仕事は「ちゃんとやるけれど、全部を背負い込まない」
  • 家庭も「ちゃんと大事にするけれど、完璧を目指さない

そのバランスを、自分なりに模索し続けることが、これからのミドル世代の生存戦略なのかな、と感じています。


「静かな昇進」を受け入れた私が伝えたいこと

望まぬ「静かな昇進」を経験した私が、同じような状況にいる方に伝えたいのは以下の3点です。

1. 静かな退職スタンスは間違っていない

必要以上に頑張らない、プライベートを大切にする。これは決して悪いことではありません。むしろ持続可能なキャリアを築くために必要な考え方です。

2. 静かな昇進は拒否してもいい

もし責任だけ増えて待遇が伴わない「静かな昇進」を打診されたら、拒否する選択肢もあります。自分のキャパシティと相談して、無理のない範囲で働くことが大切です。

3. 受け入れるなら「自分なりの管理職像」を目指す

私のように受け入れる場合は、従来の「長時間働く管理職」ではなく、効率重視で家庭も大切にする新しい管理職のスタイルを模索してみてください。


このブログで発信していくこと

このブログ「ゆとりもミドルになりまして」では、今回書いたような「静かな退職」「静かな昇進」を含むキャリアの話を軸に、以下のテーマを扱っていきます。

  • 節約・投資・副収入の試行錯誤
  • ミドル層ならではの仕事・人間関係のリアル
  • 地方で子育てしながら暮らすコストや工夫
  • そろそろ気になる健康についての話
  • 息抜きの雑記や、「お父さんのためのバズりネタ講座」的なコーナー

すごい成功談でも、キラキラした自己啓発でもありません。ただの元ゆとり世代の中年が、「こういう選択をしたら、こうなったよ」「このやり方は良かった/イマイチだったよ」という記録を残していく場所です。

もしあなたが、仕事も家庭もそれなりに大事、でもどちらも全力投球する余力はない、とりあえず「詰まない」ラインを守りたい、そんなミドル世代だとしたら、このブログの記事が何か一つでもヒントや安心材料になればうれしいです。


まとめ:静かな退職と静かな昇進、どちらも「あり」な時代

「静かな退職」も「静かな昇進」も、現代の働き方を象徴するキーワードです。出世レースから降りる選択も、望まぬ昇進を受け入れる選択も、どちらも間違いではありません。

大切なのは、自分にとって何が大切か、どこまでなら頑張れるかを見極めること。そして、その選択に納得して、自分らしく働き続けることです。

このブログが、同じような悩みを抱えるミドル世代の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

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